世界農業遺産「能登の里山里海」

能登半島は、石川県北部に突出する日本海岸最大の半島。そして今や「能登半島」は単なる地名ではなく、伝統技術・自然・農林水産業・祭礼などを内包するブランド名でもあります。

白米千枚田

まず紹介したいのは、輪島市の中心地から東へ約10kmに位置する「⽩⽶(しろよね)千枚⽥」周辺です。⽇本海に⾯した、細かな棚⽥が約1000枚連なる景観は、⽇本の棚⽥百選にも選出され、奥能登有数の絶景スポットとしても⼈気を誇ります。距離にすれば非常に短い区間ながら、⾞に乗って⾛り抜ければ、眼下には棚⽥から海まで続くパノラマが広がり、まるで海へ⾶び込んでいくかのような爽快なドライブを楽しめます。潮の香りとともに、どこか懐かしい⽥んぼの匂いを感じれます。まさに、⾥⼭と⾥海が織りなす「能登半島」です。

珠洲市

能登半島の最も奥まった場所にある珠洲市の歴史上の最古の記述は、平城京出土木簡(713年)にまで遡ります。
珠洲市の土壌はミネラルに富み、珠洲焼・珪藻土といった伝統工芸や塩の生産で名高いです。はるかな歴史をもつこの地では、現在、約500年前から伝わる揚げ浜式製塩法の見学が楽しめます。

暖流と寒流がぶつかりあう能登半島沖は絶好の漁場です。能登の⾥⼭⾥海に育まれたミネラル豊富な清流は⾃然の浄化作⽤をもたらしながら⽔深1000mを超える富⼭湾に流れこみ、最⾼の漁業環境を整えます。奥能登産のコシヒカリ、奥能登の⽔をメインに地元でとれた旬の⿂介、⾁、野菜、伝統的な保存食材を詰め込んだ「能登丼」は、そうして獲れた極上の食材を堪能できます。

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輪島塗

輪島塗は能登半島が誇る伝統技術の一つです。350年以上の歴史を持つ輪島塗は、その下地に焼成した粘土粉と生漆、姫糊などを混ぜた特殊な地粉を用いるため、丈夫なことで有名。こうした塗り物のほか、沈金や蒔絵といった技法にも独自の特色があります。(参考:ブリタニカ国際大百科事典+広辞宛第六版)

七尾市

能登半島のほぼ中央に位置する七尾市は、豊かな⾃然と歴史、⽂化、⾵⼟、そしてそこに住む⼈々の⼈情に彩られた町です。眼前に広がる七尾湾は「天然のいけす」とも呼ばれるほど多種多様な⿂介類が⽔揚げされ、市場には四季を通じて鮮魚が並びます。

七尾 青林寺
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